カタカナでスリムと書くとスタイルのことをイメージしますが、今回はSLIM「Smart Lander for Investigating Moon」JAXAの無人月面探査機・着陸機のほうです。
ムーンスナイパー
ピンポイントで狙った高精度な着陸(降りたいところに降りる)を行うことから、別名ムーンスナイパーだそうです。
YouTubeのライブ配信をご覧になった方もいるかと思います。
表側
月面は地球側に常に同じ方向を向けているのはご存知ですね。
その見えている表側に月面着陸したSLIMは、神酒の海の左下になるクレーターの中に着陸したそうです。

アポロ16号の着陸地点が一番近いのかな?
阿弥陀様が掲げた手、うさぎの餅つきの杵、カニのはさみなどのすぐ横です。
日本の種子島からH2Aロケットによって打ち上げられたものがそこにあります。
日没

ちょうど影に入ったところですので、日没後です。
地球の空気のような光を曲げる大気は薄いので、残念ながらマジックアワーは見れません。
次に太陽光が当たるのは約13.6日後、三日月もだいぶ太ってきた頃になります。
長い夜
太陽光パネルが西向きらしいので、すぐには動かないんでしょうね。
実際、着陸後、電池不足で電源断してたそうで。
もし、月の赤道付近に住むことになってしまったら、最高気温110℃、最低気温マイナス170℃に耐える必要があるので、日の出後の適度に温まったあたりを太陽から逃げながら時速15kmで走れば快適な気温で暮らせます。
空気抵抗考えなくていいので、自転車でも行けそうですね。
ツール・ド・リュヌ
ちな、地球上で太陽を追いかけるには100倍のスピードが必要です。
そう、音速超えてます笑
マッハ1.4!
ですから、赤道上では東側の店員に叫んでもオーダーが通りません。
嘘です
1日
さて、月の一日ってどのくらいなんでしょう。
一日の長さって?
地球上なら太陽が南中してから次の南中までが一日です。
ざっくり24時間。
なぜなら地球の自転一回が24時間かかるから。
じゃあ月は?
月の自転周期は27.3日。
月の母天体が地球で干渉しあって同じ面を地球に見せ続けているので、地球を一周するのにかかる27.3日(月の一年)と同じ長さになります。
じゃあ、月の一日は27.3日ですね。
いいですか?それで。
地球の一日は太陽が南中してから次の南中までの長さである太陽日でした。
月の一日も太陽日で考えると27.3日では足りなくなります。
月が一自転する間に月の母天体である地球が約12分の1ほど進んでしまうため、その分太陽の方向が変わります。
結果、南中から南中までの長さは自転周期よりも長い29.5日かかります。
月では一年より一日のほうが長いということになります。
いいですか?それで。
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