始めるからには長く乗りたい
ロードバイクには快適さはないといつか書きました。
きついポジション
サドルは高い。ハンドルは遠い、低い。速く走るために正解のポジションがこれなのは頭では分かっているけど、必要な筋肉が育ってくるまで、なかなかのしんどいポジションです。このしんどさのために乗っているのかと悩み始めると、最後は高いの買っちゃったから元をとらないと、という義務感だけでロードバイクを担ぎ出していくことになります。そう、軽くて高いため、たいてい(一部、門と壁で囲まれているお宅以外は)担いで玄関まで入れることになるでしょう。きつさに打ち勝つだけの理由付けも長く続けるコツです。
速い
アシスト付きにはスタートで出遅れます。ある意味ドーピングですから、これは仕方ない。そもそもロードバイクは街乗りじゃないですから、信号のストップアンドゴーみたいなのはロードレースではあり得ません。まぁ、踏切で運悪く止まっちゃうのとか、クリテリウムできっついヘアピン繰り返すのをストップアンドゴーと言えばそうですけど、それが目的じゃないですからね。で、日常生活では十分遠出の部類に入る距離を速く走るためなので、一通り自分の行動範囲でコースを決めていくと、あとは繰り返しになっちゃいます。
これ。工夫しないと、人によっては飽きると思うんですよね。それこそタイム計測できるようなコースが取れれば場所や景色から意識を背けることが出来ますが、たいていは信号だったり他の車両だったり、自分のペース以外の理由でタイムが変わっちゃいますからね。マンネリに打ち勝つだけのコース設定も長く続けるコツです。
トラブル
パンク
ロードバイクはやたらパンクします。ベテランになるほど回数は減るらしいですけどね。あるんでしょうね、危険地帯とかリスク回避の勘が。
なぜパンクしやすいのかというと、ロードバイクは速く走るために全てのパーツが考えられているため、タイヤも軽量化が図られます。長持ちすることが目的ではないため、摩耗して寿命自体の問題もありますし、軽量化した分、デブリに弱いです。さらに車道を走る時は左端になるため、余計にゴミを踏みます。パンクに打ち勝つだけの余裕が長く続けるコツです。
転倒、落車
最初はやたら転ぶでしょうね。速く走っている時に合わせて設計されているため、ある程度スピードが出ていないと却って危ない。しかも当然速く走るための乗り物なので、速く走っている時間が長くなる。転ぶ可能性が増えます。
速く走るために軽量化していると書きました。自動車で止まる時はブレーキペダルを踏んどけばいいですよね。最近の車はブレーキかけてフロントガラスを突き破ることは逆に奇跡でしょう。オートバイは体はむき出しですが、重いので、タイヤと地面の摩擦もそれなりにあります。
ロードバイクはそれなりのスピードでフルブレーキングすれば、ほぼすっ飛びます。速く走るためには減速距離もなるべく短くできたほうがいいので、ブレーキ性能はどんどん良くなっていきます。ディスクブレーキは上手い人限定だと思います。
で、ロードバイクで転ぶとたいてい大怪我です。いい確率で骨折します。日常生活に支障をきたすほどの怪我です。某政治家さんがやっちゃいましたよね。ほんと、危ないんです。怪我に打ち勝つだけのテクニックが長く続けるコツです。
盗難
もうモラルとか性善説とかのレベルじゃない、盗ったやつが悪いんですよ、当然。こんなに手間暇かけて、お金もかかって、その挙句に全てを失う。
でも実際盗まれて、いろいろ面倒あって。そこから立ち直って次買おうって精神力鍛えられちゃいますよね。悪人に打ち勝つだけの防犯力が長く続けるコツです。
泥棒は厳罰でしょ。再犯したら裁判所や刑務所も責任負って欲しいよね。換金窃盗は重犯罪にして追っかけ回す。生きるか死ぬかで食べ物に手を出しちゃった窃盗と同じ罪名って、万引きって言ったり、傷害、暴行、殺人をいじめって言い直したりするくらいの下等さを感じる。
体力
もうサイクリングのレベルではないので、(サイクリングが目的ならサイクリングに適した車種を選ぶのが正解)スポーツとして体力が必要です。
あのきついポジションを維持するための筋力。速く走るために必要なトルク。パワーをキープするための持続力。無駄に疲れないための体幹、インナーマッスル。疲労に打ち勝つための体づくりが長く続けるコツです。
周りの目
結構あると思うんですよ。自分の力だけでなんとかする競技ですからね、なんでそこまで追い込むの?って外野は疑問に思うでしょう。自転車という身近な道具なのに全くの別物。この感覚は普通の自転車に乗っているだけでは理解できないでしょう。わかりますよね。初めてロードバイクに跨って走り出した時の快感。白い目に打ち勝つための自己満足が長く続けるコツです。
とは言え
おまえ初心者だろ!
そうでした。まだ始めたばかりの新参者がなに語ってんだって(笑)実績もないのに。。。
ですよねー
タイトルのとおり、長く続けるコツはトレーニングコースだと思っている程度で、いざ、書いてみるといろんな関門があるんだなと、自分が踏み入れた世界のやばさに焦っている初心者でした。