あると思います!マッサージ筋
例えば指圧で気持ちいいのはブレない安定圧です。
そのためには手の関節をロックする力が必要です。
それを筋力で実現するか、各関節のバランス力で実現するか。
基本的にそれ以外の方法で押す指圧は揉み返したり事故ったりリスク高すぎで怖いです。
ツボを電気のスイッチか何かと勘違いしてる人に多いですね。これだと押すほうも怪我する、別に手だけでなくて腰とかあちこち。
押されると
触覚
・接触した
・押された
・移動した
・温度
あたりの情報が発生します。
総合して脳が「何かで押された」とか「皮膚を引っ張られた」とかいろいろ判断します。
例えば舌で感じる味覚は何種類かありますね。
舌先は甘味、渋味は奥のほうとか。
そうではない説もあるのであくまで例としてですが、他にも猫舌の人は怖がって口先でわざわざ熱さに敏感なところで熱がってるとか。
触覚もいくつかの受容体が分担しているので、その受容体の分布次第で感じ方が変わってきます。
簡単な話、指先で感じるのと背中の感覚とが同じじゃないことは経験上わかりますよね。
受容体の位置によっても変わってくるので、圧力のかかる向きや変化、広さで様々なバリエーションが可能です。
個人的見解ですが、体脂肪率によって広がりが変わってくる気がしています。
これは触覚の入り方や振動、状態の変化に関係しているような感じで、たぶん触られている側では実感できないマッサージの面白さかもしれません。
押す側は
センサー
・肌の変化
・色味
・柔らかさ
・温度
あたりの情報が発生します。
これを逐一拾わなければならないので、指先、手のひらに無駄な力、力みがあるとセンサーが鈍ります。
この調整にもマッサージ筋が働きます。
これがただ押すだけ、触るだけ、擦るだけ、揺らすだけのマッサージが気持ちよくない理由です。
スキンシップは会話です。
皮膚同士の接触ですから、このコミュニケーションをしっかり働かせ続ける必要があります。
セラピストのタッチに耳を傾けると見えてきますよ。
安定感
ふらふら落ち着かない施術だと不安感が増します。
安定した施術のために体幹を鍛える必要があります。
体幹イコール筋肉ではありませんが、しっかいした体幹を実現するためには様々な筋肉が的確に働いている必要があります。
これらもマッサージ筋と言えるでしょう。
連続性
変化を感じるには基準が必要です。
何がどうなったのか。
ビフォーアフターで比較するから変化を感じので、その比較対象をブレずに判断するためには、施術の連続性が必要になります。
施術箇所が順番に変わって行っても、何がどうなったのか、共有していくことで変化を意識し、その方向性をお互いが舵取りして、進み続ける。
疲れた筋肉は回復力を失った状態です。
ぎこちない収縮、血流不足、鈍い運動神経。
そんな筋肉に触られたくないですよね。
マッサージ筋に参画する筋肉は持久力も必要。
そのためには、新鮮な血液と十分な呼吸です。
マッサージ筋
マッサージ筋に含める筋肉は施術スタイルによって変わってきます。
いろいろな施術をするセラピストはそれだけ働く筋肉が増えますから、日頃のメンテナンス時間が多くなります。
逆に疲れた筋肉の種類によって、今日の施術を振り返ってみたり、さらには悪い癖が出てないかとか、バランスを崩してないかセルフチェック可能です。
この前も妙にお尻の角ピンポイントで筋肉痛、しかも右だけという状態になって、いろいろ振り返りました。
実は手が疲れるってほとんどないんですよ。
手の疲れはダイレクトに伝わっちゃいますからね。
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